『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)

執筆

「いつしか周囲に生まれる、奇跡のような出会いと物語——民俗学をベースとした様々な創作活動や文化振興を行い、いま各界から注目を集める若きプロデューサーが10年にわたるリサーチと実践、そして研究者との協業をもとに熱量を込めて書き下ろした、渾身の商業出版デビュー作。この本を読まずして遠野は語れない。民俗学の聖地に新時代をもたらす物語がいま始まろうとしています。(Amazom告知文章より)」

2025年6月23日発売に発売された『シシになる。──遠野異界探訪記』(亜紀書房)。

本書は、東京の広告会社で働いていた1人の若者が、河童やザシキワラシをはじめ妖怪、精霊、神々など…この世ならざる気配に満ちた遠野に導かれるように移住し、いつの間にか400年続く郷土芸能「シシ踊り」の踊り手となって、人から”シシ(獅子)”へとトランスフォームしていった激動のプロセスを描いたノンフィクションです。

岡本太郎も目にし、民俗学者・柳田国男を戦慄させた「シシ踊り」。牛の角、龍の鼻、鹿の目を持つ霊獣シシ。人はなぜ獣を被って今も踊り続けるのか、また踊り続けなくてはならないのか。デジタル偏重時代の今、僕は一体何を取り戻そうとしているのか──。その問いはいつしか、民俗学の夜明けを告げた歴史的名著『遠野物語』の最終話に秘められた謎をも解き明かしていきます。

[解題&用語解説]桜井祐(九州産業大学准教授)
[造本設計]吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
[推薦]森田真生(独立研究者)&ドミニク・チェン(情報学研究者)
[巻末漫画]五十嵐大介(『海獣の子供』『リトル・フォレスト』)

この本を通じて多くの方と出会い、交流できればと思います。

credit

[著者]富川岳
[解題&用語解説]桜井祐(九州産業大学准教授)
[造本設計]吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ)
[推薦]森田真生(独立研究者)&ドミニク・チェン(情報学研究者)
[巻末漫画]五十嵐大介(『海獣の子供』『リトル・フォレスト』)
[スケッチ]さとうひより

出版社:亜紀書房